サンスター文具さんの推し文具
今回はサンスター文具さんの当店担当営業さんに今話題の最新筆記具についてお伺いしました。
ご紹介いただいた商品はメタルペンシルmetacil(メタシル)です。気になるその機能を聞いていきます。
金属ボディが醸し出す高級感が魅力的なmetacilですが、芯も金属でできているとのこと。正確には黒鉛を含んだ特殊合金からできている芯で、筆記時に紙との摩擦で生じる芯の粒子が紙に付着することで筆跡となるといいます。そして特殊合金の特性として摩耗が著しく少ないため長い距離を書き続けることが出来ます。なんと商品先端の芯の部分だけで、削ることなく約16kmも書くことができるというから驚きです。鉛筆の筆記距離は筆圧や削り方によって筆記距離に大きく差が出るため正確に比較できませんが、通常の鉛筆20~30本相当は書 けるのではないかとのことです。
そんなmetacilですが、書いてみると少し色が薄いように感じます。書く紙や筆圧によって異なりますが、黒鉛を含む特殊合金という素材の特性上どうしても色が薄く、こちらは2H相当の濃さになるとのことです。ただその代わりに長距離筆記以外にも他の鉛筆にはないメリットがあるとご説明いただきました。
まず鉛筆を長時間使う際に誰もが経験するであろう、手に筆跡が付着してしまう問題。これがメタシルでは大幅軽減されるといいます。黒鉛と粘土でできている通常の鉛筆芯と比べてメタシル芯の粒子は擦っても手に付着しにくいようです。
またメタシル芯の粒子は水にも溶けにくいため、水彩絵具や水性マーカーの下書きとして使用するのも相性がいいとのことです。
長時間削らずに使えますのでデッサンや速書きにも向いていそうですね。
ただそれだけしっかり粒子が紙に付着するならば、消しゴムで消せるの…?との心配はご無用。metacilの筆跡はしっかり消しゴムで消すことができます。
metacilは主に成人男性から注目を集めていますが、2022年末にはmetacil light knockという商品が発売を控えているとのこと。従来のmetacilより筆記距離は1/3ほどに落ちそうですが、代わりに芯の色が濃く(H相当)、定価900円から350円にプライスダウン。さらにノック機能の付いたプラスチックボディは、中高生の使いやすい仕様になっています。
今後もサンスター文具さんの最新文具から目が離せません。