ペンクリニック・筆圧測定イベントを実施して
11月10日・11日にパイロットコーポレーションさんのご協力によりペンクリニック、筆圧測定を開催
いたしました。
2日間でペンクリニックに35名、筆圧測定に40名と多数のお客様にご来店いただき、ご好評を得ること
ができました。特に筆圧測定は香川県初の開催ということもあり事前告知と当日のチラシをご覧になられた方
が開店早々からご自分の筆圧はどの程度なのか試されていました。
まずパイロットの阿部修氏によるペンクリニックでは、お手持ちの万年筆が書けない、または万年筆は書け
るが今の状態を確認してもらいたい、もう少しインクが出るようにして欲しいなど様々な万年筆へのお悩みを
お持ちのお客様が来られました。
万年筆が書けないケースの大多数は洗浄機によるクリーニングによりインクの詰まりを取り除くことで解消
できました。インクの詰まりは万年筆を持っているが永く使ってないのが原因です。万年筆はたまにお手入れ
すればインク詰まりは解消できます。ご家庭では、まず水かぬるま湯を準備し1晩つけ置き、カートリッジ
挿入口から水を流し込みペン先を拭き取れば簡易なお手入れは可能です。是非お試し下さい。これでも解消
できない場合には洗浄機による洗浄が必要となります。このようなケースの際には当店にご相談ください。
もう少しインクが出るようにして欲しいというお客様にはペン先の調整が必要になります。もちろんペンド
クターなど専門の方にお願いするしかないのですが、ペン先を微妙に広げることでインクの出方が変わるそう
です。
ペンクリニックではペン先の交換など部品交換を伴うものはすぐには対応できないものもありましたが、
当日お越しいただいたお客様のお悩みには対処でき、これからも永くご愛用いただけると思います。
次に筆圧測定は用紙にご自分の氏名を記入していただき筆圧、ねじれ角度、筆記角度を測定するものです。
私自身筆圧測定にとても興味があり実体験させていただきました。用紙に名前を書くだけですが、「枠の中に
指が触れないように書いて下さい」というコメントがあり非常に緊張感が高まりながら記入しました。結果は
通常140gfが平均値ですが、最大289gfという自分でも気づかないほどの高い筆圧でした。
またねじれも外側29度、記入角度55度ということで、筆圧は強く、ペンを外側にやや立てて書く傾向が
あるとの診断です。得られた結果から手にあうペンはF、SF,SFM、SM、の太さのペンがいいとの
ことでした。カスタム74とカスタム742とキャップレスを試筆し今更ですが、正しい万年筆筆記を心がけ
ようと思いました。
今回のイベントに際しパイロットコーポレーションさんのご協力に深く感謝するとともに、是非また次の機会
を設け、高松の方に万年筆の良さを知っていただきたいと思いました。